リノベーションの打ち合わせが、佳境に来ています。
ほぼ毎週打ち合わせをして、設備の仕様を決めたり、間取りを決めたり。
そこで気づいたのは、
「今住んでいない家」のリノベーションを考えることの難しさです。
今住んでいる家の不満や不具合を解消するためのリノベーションなら、
たぶんこうしたいああしたい、がスムーズに出てくると思うんです。
でも、中古物件を買ってリノベーションする場合、
まず住んでいないので生活のイメージがわかない。
くわえて、今の住宅の構造上できないこともあるし、
大規模なリノベーションだと費用もかさむので、なるべく今の家を活かした間取りを考える。
これがめちゃくちゃ難しいです!
経験者の知見を取り入れようと、本や雑誌を見てみたものの、これまた私には参考になりません…
なぜなら、雑誌に載るような家は、素晴らしすぎるんです…!!
「毎朝焼くマフィンの香りが満ちるリビング」
とか
「お気に入りの北欧家具に囲まれた暮らし」
とか。
憧れるけれども、自分たちの今の暮らしや、
予算でかなえられる暮らしとはかけ離れすぎていて…
かといって、DIYでつくる!みたいなのとも違う。
そういう、キャッチーなものじゃなくていい。
普通でいいんです。
めちゃくちゃこだわりを詰め込んでなくても、
予算内で工夫して、こじんまりと住みやすい家ができればそれでいい。
それはどうしたらかなえられるんだろうなぁ…と悩んで考えて、疲れたころに。
「完璧を目指さないことにしよう」と思いいたりました。
住んでみてわかることの方が多いんだから、なるべく柔軟性を持たせられるように、
この場所はこういう風に使うところ!みたいに、役割をガチガチに固めないでおこう。
住み始めてから、こうすればよかった、というのは絶対出てくるだろうけど、
それを後悔するんじゃなくて、改善点が見つかった、と思うことにしよう。
その改善点を、住みながらひとつずつ直していく、そんな過程も楽しんでみることにしよう。
かなり大きなお金もかかることなので、
「なるべく後悔の少ない、住みやすい家にするぞ!」と意気込んでいましたが、
それだとちょっとした「こうすればよかった」を発見するたびに落ち込んでしまいそうだったので、
最初から「完璧」をあきらめて、肩の力を抜いてみました。
こんな風に考え方ひとつ変えるだけで、
あんなに恐れていた後悔や失敗も、「どんとこい」と思えるようになるから不思議です。
打ち合わせやらショールーム見学やら、
ちょっと忙しいけどもうひと踏ん張り頑張ろう。
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